医療事務は、一般的なレセプト業務(医療報酬請求業務)のほか、医療秘書と呼ばれる医師や医局の事務を行える資格もあります。薬剤報酬請求業務も医療事務のひとつといえます。手作業でのレセプト制作のほか、コンピューターを用いた技術も医療事務の資格ならではです。
夫が転勤族で定期的に転勤に伴う引っ越しがある人でも、その先々で医療事務の仕事に就くことができます。フローは全国ほぼ同じシステムですので、即戦力として働けるメリットがあります。無資格でも仕事に就くことができますが、医療事務の資格を持っていると、就職が優遇されます。
クリニックなど日勤が中心の医療機関で働ければ、子育て中でも家事と両立して働き続けることができます。休日当番医の担当以外は基本的に土日休みが取れますし、平日休みとしている医療機関もあるので、家族との時間を大事にしたい人や、子供との時間のを大切にしたいという人におすすめです。
医療事務の仕事は、パートタイム勤務といった働き方の工夫が可能です。配偶者の扶養内で働きたいと考えている人でも仕事を見つけることができます。週3回勤務やワークシェアリングといった様々な働き方ができるので、ワークライフバランスを整えたいという人にもおすすめの仕事です。
医療事務の仕事が一番忙しいのは、月末に健康保険組合に対しレセプトを発送する医療報酬請求業務です。パソコンでレセプト作成を行い、オンライン業務で手続きをとることが可能となりましたが、忙しい時期にだけ単発で働ける仕事でもあるので、ピンポイントで働きたいという人でも安心して働けます。
医療事務の資格を取得したい場合、通信教育の場合は最短1ヶ月程度で取得可能です。通学型スクールの場合はスケジュールにもよりますが1ヶ月から3ヶ月の時間があれば取得することができるでしょう。いずれの場合も修了試験や検定試験を受験し、合格することで「資格取得」が認められます。しかし民間資格ですので資格は一つの物差しにすぎません。知識さえあれば資格がなくとも働くことが可能です。
医療事務の資格を取得するために必要な費用は、通信教育の場合1~3万円程度、通学制スクールの場合は3万円前後となります。通学制の場合は、このほかにテキスト購入代金などが必要になる場合があるので、入会前にチェックをしましょう。通信教育を利用すると安く済ませることができますが、わからない部分はわからないままになってしまう可能性もあります。